クローン技術によって食料を生産

クローン食品

1996年にイギリスで誕生したクローン羊の「ドリー」の存在は、当時多くの人々を驚かせました。
あれから歳月が経ち、現在のクローン技術はどのようなものになっているのでしょうか。

ドリーが誕生した時もすでに議論されていたことですが、クローンにより生み出された生命体は、倫理上の大きな問題を抱えています。

日本でも、政府はクローンの扱いについて生命倫理委員会の下にあるクローン小委員会において、議論を続けており、クローン技術の開発はその中で行われているといった状態です。

生命倫理上の大きな問題を含むということから、なんとなくネガティブなイメージを持たれがちな「クローン」ですが、クローン技術の開発は、今後必要になるであろう食糧難への備えには大きなメリットをもたらします。

クローンによって、天候や環境に左右されない同一品質の食料を生産することができるようになれば、今も世界で深刻な問題となっている飢餓問題なども、一気に解決することができるでしょう。

ただし、クローンによって生産された食品の安全性については、まだ未知数な部分が多いのも現実です。

理論上はクローン食品に何も問題がないといわれていても、実際にクローン食品を食べ続けた場合にどうなるかというような点は、予測不可能なのです。

クローン人間も可能?

また、クローン技術によって食料であったり、ドリーのような生物を誕生させることができたり…となると、やはり最終的には人間のクローンも可能なのでは?という点に関心が集まります。

クローン人間の問題は、クローン食品やクローン動物の問題以上に、倫理観が問われるものですが、現在の科学の進歩を考えれば、クローン人間の登場によるシンギュラリティというのも、まったく起こり得ないものとは言い切れません。

そのうえ、今とは比べ物にならないくらい性能がアップしたコンピュータに、特定の個人の情報をすべてインストールすれば、人工知能によって特定の個人と同じ特徴を持ったコピーロボットを作ることも可能なのです。