人工知能が人間の知能を超える?

人類の脅威となるシンギュラリティ

近年、最先端の科学分野でよく話題にのぼるのが、科学の技術的特異点=シンギュラリティ、の到来です。

これは、近い将来、コンピュータ技術や生命科学の進歩によって、私たちの世界は一変するであろうことを意味しています。

人工知能は人間の知能をはるかに超え、その能力はやがて人類の脅威となるかもしれません。

脳科学者やIT技術者、その他さまざまな有識者たちの予測によれば、この「シンギュラリティ」は、2045年あたり、すなわち今世紀中に発生するであろうとまで言われているのです。

シンギュラリティによる変化は、コンピュータの人工知能が、コンピュータ技術開発の加速によって人間の知能や能力をはるかに上回ることで訪れます。

コンピュータの性能アップとシンギュラリティ

容易に想像できる変化としては、雇用の問題があげられます。

これまでも、私たちの社会では、単純作業や危険な作業などをコンピュータ任せにすることは多くみられましたが、これはあくまでも人工知能というよりは、ロボットといったほうが近いものばかりでした。

しかし、今後人工知能がさらに進化したものとなっていけば、これまで「人間だけができる作業」として、行われてきた多くの仕事もコンピュータ任せになることが考えられるのです。

シンギュラリティによって、人間の雇用が激減することが考えられるのです。

にわかには信じがたいこのような現実ですが、つい最近もコンピュータには到底難しいとされていた囲碁のゲームで、Google社が開発したコンピュータ囲碁プログラムが人間のプロ囲碁棋士に勝利したことを考えれば、まったくの夢物語ではないことがわかるはずです。

もちろん、コンピュータが人間とまったく同様の仕事をこなすには、囲碁という一定のルール内の事柄だけでなく、より広い範囲の知識や思考、ひらめきなどを発揮できなければなりません。

しかし、近年の人工知能研究などによれば、こうした人間の脳と同様の働きをコンピュータに持たせることは、今後さらにコンピュータの性能がアップしていけば、決して不可能なことではないといわれています。